臨終を迎えたら

末期の水

何度も危篤を乗り越えたとしても、いずれは臨終を迎えることになります。
その臨終を迎えた際にやるべきことがいくつかあります。

いくつかは実務的なことで、いくつかは宗教的な意味合いを持っているものです。
風習として行われているものも多いため、事前にしっかりと知っておくのが良いでしょう。

まずは宗教的な風習の一つとして「末期の水」や「死に水」というものがあります。
末期の水というのは、死者が彼岸に旅立つまでの間、乾きに苦しむことがないように行う風習です。

また、もう一つの意味として、死者の命がよみがえるように願うというものもあります。
元々は死の間際に行うものでしたが、現在では亡くなったあとに行うようになりました。

用意するのは水を入れた茶碗と、真新しい筆の2つです。
もし筆がない時には、割り箸に脱脂綿を糸で縛り付けるようにして代用しても構いません。

それらを水に浸し、故人の口元を湿らせるようにします。
多くの水を垂らす必要はありません、あくまでも湿らせる程度で結構です。

まず始めに配偶者が行い、その後は血縁が濃い順番で行っていきます。
配偶者の次は子供、子供の次は両親、さらに兄弟や姉妹、孫、というようにつなげていきましょう。
病院で亡くなった場合には、病院から遺体が家に戻ってきた際に行うことになります。

末期の水の由来については下記サイトにも詳しく紹介されています。
仏教的な内容ではありますが、一般的な風習であるため覚えておくと良いでしょう。
>>http://www.osoushiki-plaza.com/library/sikitari/matugonomizu.html

また、もう一つやるべきこととして「湯灌」(ゆかん)があります。
末期の水よりも湯灌の方を先に行うケースも昨今では少なくありません。

これは遺体の身を清め、綺麗な姿で彼岸に旅立つことができるようにする儀式です。
名前の通り、昔はぬるま湯を使って行われていましたが、現在ではより清潔さを保つためにアルコールを使って行う清拭の方が多くなっています。

全身を清め終わったら、今度は内側から体液が漏れてしまうことがないように処置を施します。
目鼻口の他、肛門などにも脱脂綿を詰めるようにして防ぎましょう。
さらに、目は閉じさせて、ヒゲや髪の毛なども整えます。

その上で、死に装束に着替えさせて死化粧を行いましょう。
最後に遺体を合掌させて胸の上に持っていけば湯灌は終わります。

病院で亡くなった場合、家族ではなく看護師さんなどが行うケースも多くなっています。
ただ、その場合でも最後のお世話として申し出て手伝いをすることはマナー違反ではありません。
故人との思い出を思い浮かべながら、お別れをしましょう。

確認と搬送

病院で亡くなった場合には必要ありませんが、自宅で亡くなった場合には医師による死亡確認が必要です。
そのため、まずは主治医に連絡をして、死亡確認をしてもらうようにしましょう。

病院

主治医が死亡を確認すると死亡診断書を作成してもらうことが出来ます、その際に合わせて依頼しておくことが必要です。
死亡診断書は故人の生命保険の請求などに必要なケースもあるため、忘れないようにしましょう。

さらにもう一つ、遺体の搬送を行わなければなりません。
病院で亡くなった場合にはまず霊安室に安置され、その上で自宅や通夜の斎場へと搬送されることになります。

葬儀社が決まっている時にはそこに連絡して、寝台車の手配をしてもらいましょう。
決まっていない場合にも葬儀社を決めて連絡をすることになります。

遺体の搬送は遺族が行うことが出来ない決まりとなっているため、必ず葬儀社に連絡するようにしましょう。
決まっておらず、病院から勧められた場合にも、搬送だけを依頼することが可能です。

その後、実際に葬儀を行う葬儀社を別途決めても構いません。
その際には「搬送のみをお願いする」という旨を伝えておきましょう、トラブルを回避することができます。