ご両親が危篤になったら

死に目に会う

形あるものいつかは崩れる、というように、人もいつかは死を迎えることになります。
多くの場合、自分よりも先に自分を産み育ててくれた両親に死が訪れることになるでしょう。

母親

事故などによって急に命を奪われてしまうケースもないわけではありませんが、殆どの場合には病気にかかり、すでに病院に入院して死を待っている状態となります。

日本では特に病院で臨終を迎える人が多く、これが「死に目に会えない」という可能性を増やしているといえるかも知れません。

閑話休題、それでは、実際に入院先の病院からご両親の「危篤」の連絡が入ったら、どうすれば良いのでしょうか?

病院は多くの場合、家族全員に対して連絡を入れるのではなく、普段から関係の強い1人にだけ連絡をすることになります。
その場合、その連絡を受けた人が何をするべきなのかを考えてみましょう。

自分以外に家族がいないのであれば、やるべきことはありません。
急いで病院に向かい、死の際に立ち会うのが最善手です。

しかし、もし自分以外にも家族がいたり、特に親交の篤い人がいたのであれば、まずは電話などで持ってその人達に連絡をするようにしましょう。

この際、誰に連絡するのか、ということは危篤になる前から考えておくべきことです。
いざ危篤になった時に考えるのでは、この人も、あの人も、となって気づけば大所帯になってしまう可能性も否定出来ません。

賑やかな中で看取るというのも魅力的ではあるものの、病院では個室とは限らず、多くの人が集まるのは他の患者さんにとっても迷惑がかかってしまいます。
最低限の人数だけに連絡を入れ、集まってもらうようにするのが重要です。

その際、連絡の内容として伝えるべきことは大きく5つあります。
これもいざというときになるとパニックになってしまい、出てこない可能性があります。
事前に考えておき、できれば手元に確認出来るようにしておきましょう。

まず始めに伝えるべきなのは自分の氏名と本人との関係です。
慌てていると意外と落としてしまうポイントなので、必ずまずはこれを伝えるようにしましょう。
そうしないと、伝えられた側も誰のことなのかわからなくなってしまう可能性があります。

次に、本人の病態や危篤の時刻なども伝えます。
これによって、緊急性がわかり、相手の対応の仕方も変わってくるためです。

さらに、本人が今どこにいるのかも伝えましょう。
病院にいる場合には病院の名前と住所を伝えるようにします、施設にいる場合にも同様です。
自宅にいる場合には自宅であることを伝えましょう。

加えて、その後連絡が繋がる連絡先も伝えておきます。
この時、常に繋がる連絡先を教えるようにしましょう。

そして最後に、他の親族への連絡についての注意点なども伝えておくようにします。
上記のように病室の問題などで、多くの人が集まるのが適切ではないケースも有るためです。
自宅でありその心配がない時には、心配がない旨を伝えましょう。

急いでやるべきこと

もう一つ、危篤の連絡が入った時にやらなければならないことがあります。
それは、本人の口座のお金を引き出すことです。

こんな時にお金のことか、と思われるかもしれませんが、実はこれが非常に重要な事の一つとなります。

というのも、まだ生きている間は口座を別人が引き出す事ができますが、本人が亡くなってしまったあとは相続が完了するまでの間口座凍結が行われ、お金を引き出すことができなくなってしまうためです。

そうならないために、当座の資金などに必要な分のお金は生前に引き出しておき、別の名義の口座に移し変えるようにします。

ただ、これも勝手にやってしまうとあとになって他の親族と相続関係で揉める可能性があるため、その点については事前に相談をしておき、了承をとっておくようにしましょう。

もし間に合わず口座凍結前にお金を引き出すことが出来なかったとしても、葬儀費用などの直ぐに必要となる資金については限度額内で引き出す事が出来ます。

その際には被相続人の戸籍謄本や相続人全員の戸籍謄本相続人全員の署名捺印による承諾書、銀行所定の用紙を用意する必要があります。

限度額はおおよそ150万円程に設定されている点にも注意しましょう。