ご遺体の安置

着替えと死に化粧

亡くなった方の遺体はすぐに斎場に送られるわけではなく、ある程度の時間安置をしておく必要があります。
実際に遺体安置を行う前にやらなければならないこともいくつかあるため、まずはそちらを知っておきましょう。

やるべきことに「末期の水」「湯灌」があります。
これらについては「臨終を迎えたら」の記事のなかで詳しく紹介しております、そちらをご参照下さい。
これらとは別にやるべきこととして、着替えと死化粧があります。

着替えとしては、新しい浴衣を利用する場合が多いでしょう。
合わせは死に装束となるため通常とは逆となります。

専用の衣装などが用意されている場合もあり、そういったものを利用することもあります。
宗派によっては死に装束等の考え方がない場合もあるため(浄土真宗などの場合)、その点については葬儀の形式に従うようにしましょう。

死化粧は、葬儀に来てくださる方に見せる顔を綺麗にするための化粧です。
長い間闘病をして亡くなってしまったような場合には、顔もやつれ、生前の雰囲気が失われてしまっていることも少なくありません。

死化粧ではそういったことも考えて、口の中に脱脂綿を入れて肉付きをよく見せる、といったようなこともすることがあります。

男性の場合にはヒゲを整えたりといったようなことや、女性の場合には紅を引くこともあります。

ただし、肌の状態などによって化粧をすることにより却って状態が悪く見えてしまうことも有るため、その点については葬儀社と相談の上で行うようにしましょう。

遺体安置の風習

遺体安置をする際には、いくつかの風習があります。
まず1つ目に、「守り刀」があります。

守り刀はかつて武士が亡くなった際に刀を枕元に置いたということから来ている風習です。
さらに、その刃の輝きによって魔除けを行うことができるという考えかたもあります。

守り刀としては、特に特別な刃物である必要はありません。
カミソリやナイフ、包丁などでも構わず、これらをご遺体に持たせるように置くことになります。
置き方などについては地域差もあります。

もう1つ、「逆さ屏風」があります。
逆さ屏風はご遺体の周りに上下逆さの屏風を立てるというものです。

しかし、最近ではそもそも屏風がない家も多くなっており、必ずしも行うことが出来ないケースも増えています。